2004年04月12日

おおがき蛇居拳算太鼓〜おおがきビエンナーレ オープニング

2004年2月21日(土)

今年1月にせんだいメディアテークで発表された「ヂヤイ神楽(付)算額奉納」
で生まれた「蛇居拳算」。詳しいことは「あんぐら芸能」を参照していただくと
して、この規則をもとに三輪眞弘氏によって逆シミュレーション音楽の作曲法に
よって新たに大垣にて生み出されたのが「おおがき蛇居拳算太鼓」である。大垣
工業高校の太鼓部の生徒による演奏で行われた。

おおがきビエンナーレのオープニングとして「おおがき蛇居拳算太鼓」は太鼓が
平置きに7つ、円陣を作り演奏された。太鼓が7つあるだけで、ちょいと勇壮な
感じがするのだが、ヂヤイ神楽〜とは異なる新しい試みがなされていた。一つは
円陣の演奏者はアルゴリズムによって決められた3つの状態をとるのだが、それ
はある決まりによって決定し、次々とかわっていくのだが、この3つの状態はあ
る長さを持つフレーズとなっている。なおかつそれは3つの状態がかわっていく
インターバルをオーバーラップしていく。と、分かりにくと思うが、具体的にい
えば、一人が演奏し、その次に演奏するのは前の演奏が終わる途中で行われる。
三輪氏によれば、そうすることによって演奏のリズムが安定するとのこと。これ
はヂヤイ神楽において課題であったので、より洗練されたものとなっている。

また、演奏する楽器が太鼓だけになったことで、より演奏が安定したといえる。
アルゴリズムの3つの状態は楽器が一つになることにより、足のポーズでわかり
やすくしている。これがもう一つの洗練であると思う。

三輪氏によって「ありえたかもしれない文化」を生み出そうと考案された「逆シ
ミュレーション音楽」だが、文化の洗練という点で、また一歩、目的に近づけた
のではないだろうか。また、「方法」機関誌 31号にて最近の三輪氏の「逆シ
ミュレーション音楽」についての発言があるので一読していただきたい。さらに
仙台のワークショップに参加したメンバーを中心に「ヂヤイ神楽保存会」名義で
独自に「逆シミュレーション音楽」活動を開始したことを付記する。

大垣ビエンナーレ 2004
http://www.iamas.ac.jp/biennale04/
あんぐら芸能
http://www.astrolabel.net/geinou/
ヂヤイ神楽工房
http://astrolabel.net/pukiwiki/pukiwiki.php
Metod方法
http://aloalo.co.jp/nakazawa/method/index.html

Posted by com4jai at 2004年04月12日 00:31
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